2003年1月11日〜1月28日

1月11日 午前0:30。
1月5日〜9日に産まれた卵・5個を孵卵器に入れる。
サーモスタットは38℃にセット。湿度65%。
温め始めてから1週間はほぼ6時間毎の転卵、
2週間目からは約8時間ごと、孵化予定4日前で転卵ストップ。

転卵時には、中をフタで扇いで空気の入れ替え&放熱。
「放熱」は、親鳥が食事に行ったりなどした時の状態を人為的に
作る為だそう・・。ただ、人工孵化の場合に必要かどうかは、
意見の分かれる所らしいです。
私も、放熱をしたのは今回が初めて。



2003年 1月29日(水)

22:00 1個の卵がピクピク動き始めた。



2003年 1月30日(木)

22:00 昨日から動いていた卵に小さめ割れ目発見。約3mm。
残りの卵のうち、2個がピクピク動き始めた。



2003年 1月31日(金)
 ※写真はクリックすると別ウィンドウで拡大されます。

孵化 約1時間前

孵化直後。
孵化瞬間の画像はこちら

18:00 ヒビが大分大きくなってきた。耳を当てると、中からかすかなコツコツ音。
外から爪で軽くコンコン叩くと(親鳥の催促の嘴の代わりに)、
中でピョッと声が聞こえる!
19:00 孵卵器の湿度を75%〜80%に上げる。
23:00 カンムリウズラ初の自然孵化。(1/7生の卵)
全く人間の手を借りずに、自力で殻を破って誕生!
その瞬間にピィピィと元気な産声をあげた!\(T▽T)/

人間の手を借りないと出て来られなかった今までの仔達と、
この自然孵化できた仔は、明らかに殻の破り方が違っていた。
今までは一ヶ所に中が見えるほどの穴を開けてしまう仔達
ばかりだったのに、この仔は卵殻膜は傷つけずに、外殻だけを
一周きれいに破ってから、最後に卵殻膜を破って出てきた。
その為に、卵殻膜が乾燥して体にくっついてしまう事態にもならないらしい。

とにかく、生まれた後の殻は、まるでナイフででも切ったかのような
きれいな切り口で、卵殻膜の血管はほぼ全て吸収されて跡形もなかった。↓

自然孵化で生まれたルーの卵。
切り口もきれいで、中の血管も全くない。

※殻の番号は、転卵用に書いたモノ。
一周を4等分して1から4までの数字を書いて、
転卵角度と順序の目安にしていた。
フタ部分の日付は、卵が生まれた日。(1/7)



2003年 2月1日(土) ルー 生後1日目 体重7g
ロイ 誕生当日
 

誕生直後のロイ 左がルーの卵、右がロイの卵。
ロイは卵殻膜の血管がまだ完全に体に吸収される前に
出てきてしまった・・。

12:00 ルー、1日目から練り餌を自分から喰いついてくる。
今まで見た事もない喰い付きの良さ!
ただ、床(机やガラス水槽や体重計のプラスティック)の上だと、
股関節が弱いのかズルズルと開脚してしまう。
出来るだけ負担をかけないように、水槽の床はリードクッキングペーパーと
フリースで覆った。
でも、今回は指曲がりが1本もないようでホッ・・。(^。^;)
(この仔達の2週間前に生まれた仔は、両脚全てに指曲がりが出てしまって、
結局1週間しか生きられなかったので・・(;;))
20:00 穴が開いてから大分時間の経ってしまった
もう一つの卵を開けてみたけど、孵化後間もなく死亡・・。
23:00 だいぶ大きく穴を開けて置いたもう一個の卵が孵化。
でも、まだ全然早かったみたいで、血管が残ってたので、出てくるときに大出血。
それでも元気に動き回る。とにかく血が止まるまで待って、育雛室に入れる。
でもだいぶ呼吸が速いので、無理かも・・。



ルー&ロイの部屋 Next